アベノミクス以降、長らく15万円前後といった水準が続いていたパシャC。
他の腕時計の例であれば、「アベノミクス以降」といった場合「値上がりした」というイメージがあるわけですが、このパシャCについてはそうではありません。
パシャCという存在は、リーマンショック前の中古相場では20万円前後といった水準でしたが、リーマン後は10万円台前半といった水準まで下落しています。
ここまでは、他の腕時計と同じような値動きなのですが、アベノミクス以降において「あまり大きな変化」とならなかったのが、ロレックスやオメガなどと違う動きだといえるわけです。
しかし、そんなパシャCは、2020年11月頃から目立った変化となっている様子があります。
その際、多くのパシャCが10万円台中盤⇒後半という値動きとなっていたのですが、このような変化は“12年ぶり”とすらいえる状況でした。
そして、そういった変化は今でも続いている様子があります。
今回取り上げるのは、黒文字盤のW31043M7。このモデルは、黒文字盤に発光塗料のアラビア数字が特徴的で、90年代後半に登場した後、2000年代中盤頃まで生産されています。
パシャCとしては、かなり長い間、現行モデルとして存在していたわけですが、90年代に登場したということもあって、発光塗料が「トリチウム」の前期と、「ルミノバ」の後期が存在しています。
それら両者は、裏ブタの表記も異なっており、前期が並行に文字が配置されている一方、後期は円に沿うようなかたちで文字が配置されているのです。
近年「トリチウム」といえば、人気要素の1つといった感覚もありますが、このW31043M7に関しては「トリチウムが特に高い」、「特に人気」といった傾向がなく、これまでルミノバと同じような水準だったといえます。
そして、それらの相場は15万円前後といった水準が長らく続いていたわけですが、今回の変動により、なんと、この黒文字盤のW31043M7は、約19万円という水準に達しているのです。
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- 作品名
- パシャCとしてはかなりインパクトのある変化、カルティエW31043M7
- 登録日時
- 2021/05/25(火) 12:24
- 分類
- 未分類